水音に誘われて

趣味の釣りや日常の徒然を綴っています。
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ジビエの思い出

年明けから何かと忙しく、久しぶりの更新です。

といっても、釣りに行けていないので、また食べ物の話。
最近、流行りの「ジビエ」です。

ジビエとは、狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味するフランス語
らしいのですが、私にとってこれらの肉は幼少の頃からとても身近な
存在でした。

というのも、親戚に鉄砲撃ちのおじさんがいて、この時期になると
いつも肉をくれていたからです。

おじさんは、腕の良い鉄砲撃ちで、国東半島の山々に精通しており、
遠く大分市内からも教えを請いに来るハンターがるほどでした。

猪や鹿が獲ればすぐに電話が入り、親父と一緒にもらいに行ったもの
です。

大酒飲みでもあったおじさんは、同じく大酒飲みの親父ととても
気が合うようで、親父もしょっちゅう入り浸っていました。

行けばだいたい「まあ上がれ」で焼酎から始まります。
当然帰れなくなるので、私も一緒に泊まります。

普段は眼光鋭く怖くて近寄りがたいおじさんも、焼酎を飲むととても
優しくなって、飲み過ぎてクダを巻きだすまでは、猟の事を中心に
本当にいろんな事を話してくれました。

それは、猟の事であったり、山菜やキノコの話であったり、おじさん
の生い立ちであったり、神戸で働いていた若い頃の苦労話であったり、
国東らしく神仏の話であったりと実に様々でした。

そのうちのいくつかは今でも鮮明に覚えていて、今でも時々思い出し
ます。

私は子供のくせに大人の話に興味津々で、出された肉料理も喜んで
食べるものですから、おじさんも大変気に入ってくれて、いつもとび
きり良い肉を出してくれました。

それで、獣も鳥も結構な種類を経験しました。

猪や鹿はもちろんの事、ウサギやムジナ、キジ、ヤマドリ、ヤマバト、
ヒヨドリ、カモなど多種多様。

美味しいものからクセの強いものまで、いろんな鳥獣を頂きました。

中学に上がる前くらいからは、親父と一緒に猪や鹿の解体も手伝い
ました。

猪を湯煎して毛を毟るのを手伝ったり、鹿を吊るして皮を剥いだり…。

鳥の羽を毟るのは私の仕事。鶏やチャボならお湯を使えば簡単に毟れ
るのですが、カモ等の水鳥は羽毛が水を弾くうえ、羽も外側と内側の
二段構造になっているので、一羽を剥くのにとても手間がかかります。

でも、手がかかるからこそ美味しくて、牛蒡を入れて醤油で仕立てた
カモの吸い物は、山芋がつなぎの手打ちそばの汁には最高でした。
鶏とは違う深い味わいと、野鳥特有の旨みのある締まった固い肉は、
今でも懐かしく思い出されます。

そうそう。

野鳥と言えば、野山に餌の少なくなるこの時期は、親父に習った罠で、
我が家の竹山に来るヒヨドリを獲っていました。

実家ではこの罠の事を「うっつめ」と呼んでいました。

野鳥の捕獲は厳密には狩猟免許が必要ですが、私が獲っていたのは
もう30年くらい前の話なのでさすがに時効でしょう…(笑)

今日のように冷え込んで、うっすら雪が積もるようになると、餌が見つけら
れないヒヨドリは、ついつい罠に置かれた餌を啄んでしまいます。

獲ったヒヨドリは羽を毟って、産毛を焼き、出刃包丁でバラしたら、七輪で
炙って砂糖醤油で食べるのが常でした。

さて、この罠は全国区のようです。

中学校の時の国語の教科書に、井上靖の「赤い実」という小説が載って
いましたが、その中にこの罠と全く同じ原理でヒヨドリを獲る件がありました。

挿絵が「うっつめ」とほとんど同じで、とても驚いたことを覚えています。
田舎では昔から子供達の遊びの中にあったんですね。

でも、ここで勘違いのないように。

いかに大分の田舎といえど、私の世代でこんなことしている同級生は
ほとんどいませんでした。

私は当時からちょっと変わった子ではあったのですが、海・山・川が
大好きでしたし、人の知らない事を知るのが楽しくもあり、親父の元に
飲みに来る昔の少年達から自然相手の遊びを色々教えてもらいました。

トリモチでメジロを獲ったり、カニ籠を買ってもらってツガニを獲っ
たり、ウナギ籠やハエとり瓶をつけてみたり、収穫が終わって堰が落
ちると、カナツキ(銛)を持って鯉や鮒を突きにいったり…。

同級生がファミコンに興じる中、親父達(生きていれば72歳)の子供
の頃の遊びをしてたんですね。

でも、今にして思うと、本当に貴重な体験ができたと思います。

今は街に住んでいて犬さえ飼えませんが、実家にいたら確実に鉄砲撃
ちをやっていたでしょうね…(笑)

さてさて、調子に乗って子供の頃の思い出を長々と書いてしまいました。

本当は、妹にもらった猪肉を料理したことについて書くつもりだったのですが、
長くなったのでまた次回にします。

とりとめのない話ですみません。
お付き合いいただきありがとうございました…m(_ _)m
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コメント

 
編集
野生児ですねェ〜
ほとんど一世代上の私達でも、そこまでしていた人は寅さんくらい?かも。どうりでお二人は話が合うはずだ。(笑)
2016年01月15日(Fri) 23:53
 
編集
そうですね~。
自然相手の遊びをいろいろやったおかげで、田舎談義には事欠きません…(笑)

若い頃は何もないところだと思っていましたが、国東には海も山も川もあって、本当に貴重な体験が出来たと思います。

今でも頭の中はあの頃のまま。
今年は密かに天ヶ瀬橋の下のスッポンを狙っています…(爆)
2016年01月16日(Sat) 00:54
 
No title
編集
 小学生の頃まで地区で猪の出没は聞いた事が無かったのですが、
5年生の時に猪が出たと聞いて、友達3人と竹やりを作り狩に
行った記憶があります、猪を見つけ追いかけて来たら木の登ると
猪は木にぶつかって気絶するので、竹やりで刺すつもりでした(笑
 今は猪が多く困った事になってまます、環境破壊もあるでしょうが
温暖化で生態系の変化なんでしょうかね?
 ぼちぼち手前味噌作りですね、今年は天瀬産の青大豆で作ります
塩分何%にするか悩んでます。
2016年01月17日(Sun) 13:11
 
編集
昔は家で鶏やキジをバラすのが当たり前でしたよね~。
なんだか懐かしい気持ちになりました(笑)。
久しぶりにバラしたての鶏のササミの刺身食べたくなりました(笑)!
2016年01月17日(Sun) 14:37
 
No title
編集
いや いや 鶏はばらしてましたが、雉は当たり前ではないでしょ!
うらやましい、キッと美味しいキジ飯食べてたんですね。
スズメかホオジロが冬に時々かな(笑
2016年01月17日(Sun) 20:02
 
編集
やっぱり、類は友ですかね?

そんな経験した人が天ヶ瀬界隈に集まるんですよ…(笑)

家の回りは昔より雉が増えてるらしいです。猪も人口より増えてるとか…。

やっぱり帰って退治しないといけないですかね…爆
2016年01月17日(Sun) 21:08
 












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プロフィール

明太子(^^)

Author:明太子(^^)
春と秋は渓流のフライフィッシング、夏は鮎の友掛け、晩秋から冬はダゴチンや海のフライフィッシング。年間通じて魚を追いかけています。
フライフィッシングは大好きですが、料理も食べる事も大好きなので、いわゆるC&R派ではありません。フライで釣った魚を食べることに抵抗のある方もおられると思いますが、その点は予めご了解ください。

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